ラジャス、タマス、サットバとは

アーユルヴェーダやヨガ哲学では、3種類の要素(グナ)で世界ができていると見ています。それがサットヴァ、ラジャス、タマス。

太陽の人・月の人と僕はよく表現するんですが、やはり二元論的に見ると、陽と陰で人のタイプを分類したりしますよね。

ただ二元論ってシンプルですが、対立構造を作ってしまって、まとまらないんですよね。例えば、交感神経は「覚醒」「スイッチON」モード、副交感神経は「沈静」「スイッチOFF」モードと相反するもの。でも、これってどちらも人間が生きていくために、自律的にバランスをとってくれる自動システム(=自律神経)と考えると、人の命を明日へつなぐためにどちらも欠かせないものですよね。決して交感神経は悪者ではないんです。

好きの反対は嫌い。でも興味の有無という意味ではどちらも同じで、むしろ好き(嫌い)の反対は無関心なんじゃないかという見方も浸透し始めていると思いますが、これもサットヴァな捉え方だと思います。

まぁ、結局何が言いたいかといいますと…

・二元論で世界を見ると、シンプルで分かりやすい(ラジャスとタマス)

・でも、それじゃ説明できなくなる世界があって、それは高次元だったり、深遠だったり、難解だったりする(サットヴァ)

・ラジャス/タマスのレベルで話をしがちなら、サットヴァよりも低次元であることを気づくべき(決して善し悪しではなく)。サットヴァのレベルで話をしがちなら、ラジャス/タマスで判断する人にうまく理解されないということに気づくべき。そんな「溝」の存在を知った上で、物事を捉えたり、ヨガを実践できたり、コミュニケーションできると素晴らしい。

ちなみに、最近ヨガを受けると、インストラクターの方に対して「この人ラジャスタイプなのに、タマスなクラス内容で違和感あるなぁ」「タマスタイプで、タマスなクラス内容で、フィットしているなぁ」と感じたりします。一方で、「ラジャスもタマスもできる、サットヴァな人だなぁ。一段レベルが違うなぁ」と感じるようになりました。僕はタマスの要素が強いと思うので、サットヴァの境地に行けるように自己研鑽が必要だと感じています。

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Kenken is a relaxed yogi.

ディープリラックスヨガのメンズインストラクター、ケンケンのWebサイトです。 国内で珍しい、リストラティブヨガの男性ヨガインストラクターとして活躍中。2012年からホットヨガを始め、ハートオブヨガ、ヨガ哲学、Five Elements Yoga(R)、アイアンガーヨガ、アシュタンガヨガなど様々なヨガを嗜む中、ストレス解消や不眠改善に効果的とされるリストラティブヨガを主軸に教えています。