既知と無知の差
もしあなたがテレビや鏡を知らずに生きてきたら、初めて遭遇した時にビックリしますよね。昔、そんな映画があったような気がします(エディ・マーフィー主演だったかな)。知っていると知らないとでは、雲泥の差があるという話。
例えば、先日ミルクボランティアさんのお話をお聞きする機会がありました。子猫を育てるボランティアとだけ言うなら、表現は簡単です。保健所から生まれて間もない赤ちゃん猫を3ヶ月面倒を見て、ミルクを与えて育てて、育て終わって里親見つかったらまた依頼が来て…。
これって、「エンドレス育児」状態なわけですよ。実際、毎日だいたい睡眠3時間なんですって。しかも、寒さが大敵だから、常に室温30度を維持する必要があって、電気代が馬鹿にならないっていう。
なぜそこまでするかというと、不幸せな子猫がたくさん生まれてしまうから。猫は多頭飼いすると、繁殖率は100%(!)らしく、どんどん子どもが生まれてしまうんだそう。去勢していない外猫(耳がサクラの花みたいに切れ込みが入っていない)が増えても、誰も育てられないし、一人で生きていけないのです(外猫の寿命はたった3~5年ほど)。去勢していないと、自分のバイオリズムに猫たちも苦しむのだそうです(ナチュラルじゃないという人もいるかもしれんが、人間社会で生きていくことが既にナチュラルじゃない)。あと、餌付けはよく警察沙汰になるそうですが、動物愛護法の観点で違法では全くなく、むしろ猫を保護・捕獲のための信頼関係構築に不可欠なんだそう。
つまり…
・去勢していない猫を見かけたら連絡しよう
・捨てられた子猫を見たらすぐ相談しよう(まずは応急処置は温めて)
・意志ある餌付けは歓迎しよう
このように、当たり前に思っていたことが、実はそうじゃないことなんて、世の中、山のようにあります。健康の世界もそう、運動の世界もそう。それを知り、次に生かせるか。これができるのが人の知恵なのではないでしょうか。
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